【根岸S/血統傾向】単回収値「289」の血統構成 東京巧者のあの馬の末脚一閃に期待

 

【根岸S/血統傾向】単回収値「289」の血統構成 東京巧者のあの馬の末脚一閃に期待

30日に東京競馬場で行われる根岸S(GIII、ダ1400m)の「血統傾向」を分析する。

前走、武蔵野Sで重賞初勝利を飾ったソリストサンダー、武蔵野S、カペラSと連続で3着に好走しているオメガレインボーに加え、東京ダート1400mで目下2連勝中と勢いに乗るヘリオスなど、フェブラリーSの前哨戦なだけに、充実期の好メンバーが揃った。

ここでは、血統データから読みとく根岸Sの推奨馬を紹介する。

◆【根岸ステークス2022予想/追い切り診断】タガノを上回る高評価は勢い増す伏兵 闘志に火が付き「最高潮と言える状態」

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■トレンド血統はフォーティナイナー系

データは2017年以降の根岸Sを集計。3着内馬の血統表は以下の通り。

スピードと末脚の切れ味が求められるコースのわりに、瞬発力があるサンデーサイレンス系の成績が【0-1-1-21】(勝率0%、連対率4.3%、複勝率8.7%/単回収値0)と不振傾向にあり、勝ち馬を出せていない。今年は、オルフェーヴル産駒のヘリオスなど6頭が出走を予定しているが、高い評価はできない。

一方、フォーティナイナー系の種牡馬が【2-0-2-5】(勝率22.2%、連対率22.2%、複勝率44.4%/単回収値150)と好成績を残している。これは、ダートスタートで直線に坂のあるコースであることが、米国のダート血統であるフォーティナイナー系が好走している要因のひとつだろう。今年は、アイルハヴアナザー産駒のオメガレインボーサヴァ、サウスヴィグラス産駒のテイエムサウスダンの3頭が出走予定だ。

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なかでも、注目はオメガレインボー。父フォーティナイナー系×母父アグネスタキオンは、2018年の根岸Sを6番人気で制したノンコノユメと同一の血統構成であることに加え、昨年2着のワンダーリーデルのように、武蔵野Sで速い上がりを使いながらも惜敗してしまった馬が好走傾向にある点もプラス材料となるだろう。

また、アイルハヴアナザー×アグネスタキオンの牡馬は、中山のダートでは【0-4-4-4】(勝率0%、連対率33.3%、複勝率66.7%/単回収値0)と未勝利なのに対し、東京のダートは【3-0-3-5】(勝率27.3%、連対率27.3%、複勝率54.5%/単回収値289)と一転して勝ち切っており、東京コース替わりの今回は頭で狙ってみたい。

▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】人気の重賞好走馬に明暗、連対数トップの良枠にオメガレインボーが入る

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◆【脚質傾向】逃げは馬券圏内“0”の不安データ 注目は圧倒的な勝率を誇る「上がり最速」

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◆【前走ローテ】ソリストサンダーに追い風 好走馬に該当する「2つの共通点」とは

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◆【人気傾向】連対率70%を誇る1人気を信頼も、伏兵馬の激走で「ヒモ荒れ」に警戒

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根岸ステークス2022予想コラム一覧

▼追い切り診断
◆【S評価】最高評価「S」は完成形を迎えた有力馬 気迫、覇気は申し分なく「万全の仕上げ」

◆【A評価】オメガレインボーに「A」の高評価 バリエーション豊富な“予行演習”で重賞Vへ

◆【A評価】タガノを上回る高評価は勢い増す伏兵 闘志に火が付き「最高潮と言える状態」

◆【B評価】人気の一角に不満の低評価「B」 気持ちが乗らず「精神面でまだ整っていない」

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定“6人気”前後の伏兵 前走内容に「ここで一発の可能性」

◆【穴馬アナライズVol.2】人気落ちで“妙味”の惑星 近走不振も「東京コースで再浮上」

◆【穴馬アナライズVol.3】単勝オッズ“20倍”想定のダークホース 好条件で「上位争いの気配」

◆【危険な人気馬-前編】人気の一角は“消し” フェブラリーSの前哨戦で「買うべきではない」1頭とは

◆【危険な人気馬-後編】人気馬を上回る“実績”を持つ古豪に本命視 「前走は消化不良の一戦」で巻き返し必須

▼データ予想
◆【騎手データ】条件合致で数値“急上昇” 複勝率80%を誇る栗東の大ベテランに注目

◆【データ攻略-前編】東京巧者の人気馬 条件好転で“鉄板”「馬券内率100%」が後押し

◆【データ攻略-後編】推定オッズ20倍前後の盲点 舞台替わりで「善戦マン」から脱却へ

文・中井達也(SPREAD編集部)