20日に阪神競馬場で行われる阪神大賞典(GII、芝3000m)の「血統傾向」を分析する。
有馬記念2着から連覇を狙うディープボンド、ゴールドシップ産駒のマカオンドールをはじめ、2年前の覇者・ユーキャンスマイルやステイヤーズSで2着に好走したアイアンバローズらが出走予定だ。
ここでは、血統データから読みとく阪神大賞典の推奨馬を紹介する。
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■ディープ系やステイゴールドなどサンデー系が活躍
データは2017年以降の阪神大賞典を集計。3着内馬の血統表は以下の通り。
このように、サンデー系種牡馬が過去5年で4頭の勝馬を出しており、なかでもディープインパクト系種牡馬は【2-1-2-3】(勝率25.0%、連対率37.5%、複勝率62.5%/単回収値142)と好成績を残している。
その理由はコース形態とレース展開にある。阪神芝3000mは、スタートして最初のコーナーまで長さがあるコース形態となっており、加えて当レースには長距離路線からの参戦馬も多く、スローペースで流れる傾向にある。つまり「瞬発力戦」になりやすく、瞬発力に富んだディープインパクトの血が活きる展開というわけだ。
今年のディープ系種牡馬はディープボンド、トーセンカンビーナの2頭が出走を予定しているが、馬券妙味のあるトーセンカンビーナに注目したい。
父ディープ×母父woodman系の牡馬は、芝のレースにおいて、前走から距離短縮かつ中4週以内の間隔で出走してきた場合、【4-1-0-1】(勝率66.7%、連対率83.3%、複勝率83.3%/単回収値158)と非常に高い勝率をマークしており、得意ローテの今回は前走以上の好走に期待が持てる。
また、当レースを3連覇したゴールドシップの血を受け継ぐマカオンドールにも注目したい。
ゴールドシップ産駒の牡馬は4歳以降に右回りの芝2500m以上のレースに出走すると【4-1-2-13】(勝率20.0%、連対率25.0%、複勝率35.0%/単回収値215)と父同様、産駒も古馬になってからの右回りの長距離コースに強いことがわかる。この血統面の後押しから、連勝をさらに伸ばす可能性を想定すべきだと判断し、今回は頭で狙ってみたい。
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文・中井達也(SPREAD編集部)