■エンギダルマ
【中間調整】昨年秋は勝ち切れなかったが、リフレッシュ休暇明けの今年1月22日に中山芝2000m戦で未勝利を脱出。太め残りながら好位で立ち回り、抜け出してから渋太く凌いだ走りは高いセンスを感じさせた。その後はソエなどの影響があり再び放牧へ。しっかり収まったことから、スプリングSでの皐月賞への切符獲得を目指し、2月末から乗り込まれている。1週前追いとなる9日のウッド調教では重賞勝ち馬アサマノイタズラを追走。直線では相手以上の勢いを見せ食らいつき、併入に持ち込んだ。
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【最終追い切り】1週前に続き、レース当週も丸山騎手が騎乗してウッド併せ馬。アサマノイタズラら先輩2頭を追走し、直線では最内に進んで併走に持ち込む。相手の貫録に気圧されるような雰囲気は一切感じさせず、堂々と気持ちを乗せて進みそれぞれと併入を果たした。
【見解】母は桜花賞アユアンという良血馬。血縁関係はないものの、エンギダルマと同じ星野壽市オーナー×手塚厩舎という組み合わせではアサマノイタズラ(スプリングS2着、セントライト記念勝ち)やココロノトウダイ(中山金杯2着など)ら、中山向きの渋太く脚を使う先輩が印象的。所有馬の傾向がオーナーの“好み”だとすれば、このエンギダルマも中山向きなのかもしれない。ソエ解消で調整は一段と意欲的だし、コーナーで勢いを鈍らせない“手塚厩舎流”の調整がしっくりハマっている印象もある。古馬を相手にして一歩も引かない気迫面も素晴らしく、激走に警戒。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。