20日に中山競馬場で行われる第71回・スプリングS(GII、芝1800m)のデータを紹介する。
東スポ杯2歳Sで2着の実績があるアサヒ、朝日杯フューチュリティSで4着に好走したアルナシーム、良血馬・アライバル、シンザン記念2着馬ソリタリオなどが出走予定だ。
ここでは過去10年のレース結果を基に予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
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■中山経験豊富な伏兵馬に食指
過去10年で好成績を収めているのは朝日杯フューチュリティS組。2018年にステルヴィオが勝利し、13年にはロゴタイプが勝利を収めている。今年はドーブネが登録をしているが、朝日杯フューチュリティSから馬券内に好走した馬はいずれも前走で掲示板内に好走していただけに、7着からの臨戦過程には一抹の不安は残る。

朝日杯FS 【2-2-1-4】 勝率22.2%、連対率44.4%、複勝率55.6%
500万 【2-0-0-6】 勝率25.0%、連対率25.0%、複勝率25.0%
共同通信杯 【1-2-0-15】 勝率5.6%、連対率16.7%、複勝率16.7%
水仙賞 【1-1-0-4】 勝率16.7%、連対率33.3%、複勝率33.3%
あすなろ賞 【1-1-0-3】 勝率32.0%、連対率64.0%、複勝率64.0%
若竹賞 【1-0-0-4】 勝率20.0%、連対率20.0%、複勝率20.0%
白梅賞 【1-0-0-1】 勝率50.0%、連対率50.0%、複勝率50.0%
ラジオNIKKEI杯 【1-0-0-0】 勝率100.0%、連対率100.0%、複勝率100.0%
朝日杯フューチュリティS組と並ぶ2勝を挙げているのは500万下組となっているが、2019年夏季競馬よりレース名称が「1勝クラス」に変わってからは一度も馬券内に絡んでいない。次点は共同通信杯、水仙賞、あすなろ賞、若竹賞、白梅賞、ラジオNIKKEI杯(現ホープフルS)が勝利数を分け合っているが前走共同通信杯組は勝率5.6%と絶不調。アサヒとビーアストニッシドの2頭に該当するローテとなるが、特に人気を背負うアサヒにとっては高い壁となりそう。
また、水仙賞組は昨年アサマノイタズラが7番人気で2着、20年にはガロアクリークが6番人気の評価ながら勝利するなど2年連続で好走している。今年の該当馬は水仙賞2着のオウケンボルト。近3走は中山競馬場で馬券を外していないだけに注意が必要だろう。
また、前走の距離別に成績を分けてみると以下の通り。

1400m 【0-0-1-4】 勝率0.0%、連対率0.0%、複勝率20.0%
1600m 【3-3-3-22】 勝率9.7%、連対率19.4%、複勝率29.0%
1800m 【3-3-3-36】 勝率6.7%、連対率13.3%、複勝率20.0%
2000m 【3-3-3-34】 勝率7.0%、連対率14.0%、複勝率20.9%
2200m 【1-1-0-5】 勝率14.3%、連対率28.6%、複勝率28.6%
最も馬券に絡んでいるのは前走1600m、1800m、2000mの9回だが、勝率・連対率で好成績を収めているのは前走2200m組。該当馬はトーセンヴァンノとオウケンボルトの2頭のみとなっている。
一方で同距離からの臨戦過程の馬は単勝回収値46、複勝回収値53と人気を下回る着順が目立っているだけに人気を背負うアサヒとアルナシームの取り扱いには注意したい。
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文・SPREAD編集部