■イルーシヴパンサー
【中間調整】3連勝で条件クラスに別れを告げ、前走・東京新聞杯が試金石の古馬重賞初挑戦。4番人気と“半信半疑”な戦前の評価だったが、蓋を開けてみれば大外からまさに目の覚めるような伸びを見せ快勝を収めた。勝ち時計1分32秒3(良)、上り3F33秒1ともに秀逸で、一気に新・マイル王の座が見えてきた。ぶっつけのほうが走れるタイプとあって、その後は間隔を取り安田記念へ直行。5月6日に美浦へ戻り、5月11日にウッドの併せ馬で初時計を出している。1週前追いには田辺騎手が騎乗し、同厩の2頭を一応の目標として追走。直線では2頭へ併せに行かず、あっさり抜き去って単走のまま駆け抜けた。3F36秒1(馬なり)は過去最高の数字。
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【最終追い切り】1週前の時点でほぼ仕上がっており、最終追いは指揮官・久保田師が反応をチェックする程度だった。ウッドで2頭を大きく先に行かせ、エキサイトさせないよう折り合い重視の内容。この日も“変則単走”で体を併せに行かず、直線でも差は大きいまま。仮に追いつかないまま終わっても問題なかったが、ラストで仕掛けられると一気に反応。形としては併入に持ち込んでいる。
【見解】先週、今週と体を並べない形の併せ馬。体を並べる稽古で変にエキサイトし、オーバーワークとなる愚を避ける細心の注意を払った調整が続けられている。それでも時計、気迫ともに秀逸で馬の内面における走るモチベーションは相当高そうだ。GIを走るにあたって、ほぼ万全のデキと言える。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。



















