水曜日は中山競馬場でホープフルS(GI、芝2000m)が行われる。2017年に現行のGIレースへと昇格。勝ち馬には無敗の三冠馬コントレイルやこちらも無敗で皐月賞を制したサートゥルナーリアなどクラシック戦線で活躍する馬も多く、来年の3歳牡馬路線を占う意味でも重要な一戦だ。
過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「プラスデータ」としてセブンマジシャンを取り上げる。
◆【ホープフルステークス2022予想/騎手データ】条件合致で連対率100% 軸にすべきはルメールよりも“好走請負人”
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■外国人騎手と好相性のホープフルS
新馬戦→黄菊賞と無傷の2連勝で臨む馬。同じ無敗馬でもオープンクラスの勝ち馬との比較で地味な印象は否めないが、それでも本レースと抜群の相性を誇る“人の力”に関するデータを見つけることができた。
・前走1着×関西馬×外国人騎手【1.3.0.0】
馬券内は驚異の100%。関西馬優勢のレース傾向に外国人騎手騎乗のエッセンスを加えることで好走率は格段に跳ね上がった。セブンマジシャンについて補足すると、重馬場発表の前走黄菊賞はマクリで上がり3F最速。そのパフォーマンスはタフな冬の中山芝への適性を示すものだ。近親のクロノジェネシスは冬のグランプリ・有馬記念の勝ち馬。血統面での裏付けにも注目したい。
▼その他、データ攻略
◆【データ攻略】C.ルメールや川田将雅を超える馬券内率“56.5%”、名手が騎乗する「突然変異の怪物」候補とは
◆【データ攻略】冬の中山芝で騒ぐ激走の血 「馬券内率50%超」で波乱を巻き起こす
◆【データ攻略】8人気3着馬を輩出した「5年連続馬券内」 中山芝の馬場傾向が導くヴィクトリーロード
ホープフルステークス2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】想定“15人気”前後に高評価「A」 古馬OPを凌駕する「精神面の強靭さ」
◆【追い切り診断】2戦2勝の人気一角に低評価「B」 「頭が高く、バランスの悪さも気になる」
◆【追い切り診断】ミッキーカプチーノを上回る最高評価「S」 「持てる脚力を100%発揮できる」
◆【追い切り診断】無敗馬を上回る高評価「A」 「脚力は世代最上位、疲れも心配無用」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】想定オッズ“6人気”前後 「実績不足をポテンシャルでカバー」
◆【穴馬アナライズVol.2】前日“10人気”以上の盲点 「穴人気の存在でオッズに妙味」
◆【穴馬アナライズVol.3】単勝オッズ“60倍”前後の爆穴 「前走凡走で人気落ちなら買い」
◆【危険な人気馬】出世レースを制するも“消し”評価 「つきまとう不安要素」
▼騎手データ
◆【騎手データ】条件合致で連対率100% 軸にすべきはルメールよりも“好走請負人”
▼血統傾向
◆【血統傾向】想定“5人気”前後に妙味 馬券内率6割超の単回収値「282」に注目
◆【血統傾向】コース相性抜群の血統 “単回収値538”に合致する伏兵とは
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ミッキーカプチーノの8枠は勝率0% 3年連続馬券圏内の好枠に伏兵が入る
◆【前走ローテ】ガストリックに“鉄板”データが浮上も、侮れない「別路線組」の存在
◆【脚質傾向】上がり3F「36秒台」が基本の舞台 上位人気で“明暗”わかれる
◆【人気傾向】昨年12着に大敗も1人気を信頼 穴馬は単勝“20倍台”に潜む
◆【動画プレーバック/ホープフルステークス2021】直線で2番人気キラーアビリティが抜け出し、2着に1馬身半差をつけ快勝
▼競馬ストーリーテラー・田原基成の重賞分析TV「2022ホープフルS-全頭分析編」
著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。