【金鯱賞/騎手データ】人気落ちの重賞馬に警戒も 頭は連対率“100%”の人馬

 

【金鯱賞/騎手データ】人気落ちの重賞馬に警戒も 頭は連対率“100%”の人馬

12日は中京競馬場で大阪杯の前哨戦・金鯱賞(GII、芝2000m)が開催されます。施行時期がコロコロと変わる重賞として知られ、2012年から2016年には暮れ行われていましたが、2017年以降は3月開催に移設されました。

今回は中京競馬場の改修後となる2012年以降のデータを基に気になる騎手データを見ていきます。

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■今年好調・西村淳也騎手に一発の可能性

今年の金鯱賞に騎乗する騎手の中で、2012年以降騎乗経験があるのは9騎手。各騎手のデータは次の通りです。

[2012年以降]金鯱賞の騎手別成績

2012年以降の金鯱賞で3勝を挙げる池添謙一騎手が今年は残念ながら不在。それでも金鯱賞で好成績を記録する騎手が3名見つかりますね。

まずデータを見ていくのが、集計期間内の騎乗数こそ2鞍に限られるものの、その騎乗で穴傾向が確認できる西村淳也騎手です。同騎手は2年連続でギベオンに跨がり2021年は10番人気で勝利、22年は12番人気ながら5着に奮闘しています。

さて、今年の金鯱賞で西村淳也騎手が騎乗予定なのが2022年の愛知杯優勝馬で、前日17時時点9番人気のルビーカサブランカ(牝6、栗東・須貝尚介厩舎)。「穴傾向のある騎手」に重賞実績がある「伏兵馬」の組み合わせが何とも不気味です。押さえておくべきでしょう。

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■松山弘平騎手は条件合致で連対率66.7%

続いて連対率40%と好成績な松山弘平騎手のデータを見ていきます。一昨年のデアリングタクトこそ1番人気で2着と取りこぼしてしまったものの、2016年は9番人気のパドルウィールを2着に導けていますね。

データ上の注目材料は乗り替わりの有無で、【松山弘平騎手】×【継続騎乗】は【0.2.0.1】で連対率は66.7%にまで上昇します。

さて、そんな松山弘平騎手が跨るのが前日17時時点2番人気のマリアエレーナ(牝5、栗東・吉田直弘厩舎)。今回で手綱をとるのは4戦連続となるため、熱いデータに該当しますね。

2着どまりであることから頭まではどうかですが、馬連や3連複の軸、馬単や3連単の相手として信頼できそうです。

■集計期間内2勝を誇る川田将雅騎手の取り扱いは

最後に連対率42.9%とトップの数値を誇る川田将雅騎手について見ていきましょう。2014年のラストインパクト(1人気1着)、19年のダノンプレミアム(2人気1着)、22年のレイパパレ(2人気2着)と3度の連対がある一方で、15年のレーヴミストラル(2人気8着)、17年のステファノス(3人気6着)、20年のロードマイウェイ(2人気10着)、さらに21年のグローリーヴェイズ(2人気4着)と人気に応えられないケースも多々見られますね。

データを細かく精査していくと注目は種牡馬で【川田将雅騎手】×【ディープインパクト産駒】は【2.1.0.2】の勝率40%、連対率60%とより信頼できる数値が算出されます。さらに【5歳以下】であれば【2.1.0.0】の連対率100%データまで確認できました。

さて、今年の金鯱賞で川田将雅騎手が騎乗予定なのが前日17時時点1番人気のプログノーシス(牡5、栗東・中内田充正厩舎)。プログノーシスは父がディープインパクトで、現在5歳。過去の好走馬と重なる熱いデータに該当する以上、人気でも嫌う必要はなしと判断します。馬単や3連単の頭で狙ってみてください。

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以上、金鯱賞の気になる騎手データでした。データ注目騎手はプログノーシスに跨る川田将雅騎手とマリアエレーナに跨る松山弘平騎手の2名です。データ上は1着プログノーシス、2着マリアエレーナの馬単や3連単が面白そうですが、その結果に注目してみてください。

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著者プロフィール

伊藤大輔(いとうだいすけ)●「UMAJIN.net」編集部
秋田県生まれ。スポーツ関連書籍出版社、競馬専門紙の勤務を経て、現在はUMAJIN .netでライティング、競馬データ解析等を担当。『SPREAD』では主観的要素の強い「馬体解析」と客観的なデータの蓄積である「騎手データ」から、注目すべき馬と騎手を取り上げていく。