12日に中京競馬場で行われる第59回金鯱賞(GII、芝2000m)の過去データを紹介する。
重賞初制覇を狙うプログノーシス、昨夏の小倉記念を圧勝したマリアエレーナ、昨年のラジオNIKKEI賞勝ち馬フェーングロッテン、昨年の大阪杯覇者ポタジェなど重賞の常連に加え、オープン・リステッド競走から挑むヤマニンサルバムやディープモンスターなどが出走予定。
ここでは予想のヒントとなる「前走ローテ」を分析していく。対象は3月開催に変更となった2017年以降の過去6年とする。
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■2年連続優勝の白富士S組
最多3勝は【3.0.2.8】の前走・有馬記念組であり、今年は有馬記念12着のポタジェのみが該当する。昨年5番人気3着のアカイイトは有馬記念7着、2020年1着のサートゥルナーリアは同2着、18年優勝のスワーヴリチャードは4着、17年優勝のヤマカツエースは同4着からの巻き返しだった。直近の重賞・GIで好走歴のある馬が中心であり、昨年の大阪杯優勝を最後に大敗が続くポタジェでは家賃が高いか。

[金鯱賞]過去6年の前走ローテ
有馬記念【3.0.1.8】勝率・連対率25.0%、複勝率33.3%
白富士S【2.0.3.1】勝率・連対率40.0%、複勝率83.3%
日本ダービー【1.0.0.0】勝率・連対率・複勝率100%
凱旋門賞【0.1.1.0】勝率0.0%、連対率50.0%、複勝率100%
小倉大賞典【0.1.0.6】勝率0.0%、連対率・複勝率14.3%
ジャパンC【0.1.0.2】勝率0.0%、連対率・複勝率33.3%
中日新聞杯【0.1.0.2】勝率0.0%、連対率・複勝率50.0%
香港カップ【0.1.0.1】勝率0.0%、連対率・複勝率50.0%
香港ヴァーズ【0.1.0.0】勝率0.0%、連対率・複勝率100%
チャレンジC【0.0.1.3】勝率・連対率0.0%、複勝率25.0%
出走数は少ないものの、複勝率83.3%を誇るのが【2.0.3.1】の前走・白富士S組。昨年もジャックドールが制したほか、2021年は10番人気のギベオンが制覇、3着にも6番人気のポタジェが入るなど、近年は「王道」ローテとなっている。今年は白富士S3着からヤマニンサルバムが出走。前述のギベオンは前走5着からの戴冠であり、本馬も侮れない。
以下、クラス別で見ると海外含む前走・GI組は【4.4.2.14】と好走例は多く、GII組は【0.0.0.17】で馬券内なし、GIII組も【0.2.1.18】とアベレージは低い。中日新聞杯4着のプログノーシス、愛知杯3着のマリアエレーナ、中山金杯3着のフェーングロッテンの前走・GIII組はデータ上、軽視となる。
▼その他、過去10年データ傾向
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▼追い切り診断
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▼データ攻略
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文●SPREAD編集部