Advertisement

【桜花賞/追い切り診断】ライトクオンタムを上回る「S」の最高評価 「完成度の高い走り」

【桜花賞/追い切り診断】ライトクオンタムを上回る「S」の最高評価 「完成度の高い走り」

Advertisement

■リバティアイランド

【中間調整】母は豪州の3歳GI・スプリングチャンピオンS(ランドウィック競馬場、芝2000m)を牝馬として初優勝したヤンキーローズ。血筋と調教での動きから昨年7月の新潟芝マイルの新馬戦では1番人気に支持され、上がり3F31秒4という究極の末脚を繰り出し期待に応える勝利を収めた。能力は世代内でも突出した存在だろう。2戦目のアルテミスSではよもやの敗戦を喫したが、イレ込んだことを考慮し川田将雅騎手が馬群内で落ち着かせることを専念したゆえにまったく動けない状態になったもの。直線半ばで大きく外に出してからの伸びは素晴らしく、勝ち馬にクビ差の2着なら負けて強しと言えた。

◆【皐月賞2023/人気傾向】ソールオリエンスかファントムシーフか、1人気に“警鐘” 狙いは「重賞Vで人気落ち」

◆【皐月賞2023/脚質傾向】ソールオリエンスは“4角位置”がカギ 「10番手以下」はわずか1勝

前走・阪神ジュベナイルFは前半5F57秒0という急流を中団で悠々追走。直線入口の時点で“勝負あった”を思わせる勢いで進出し、2歳女王の座を掴んでみせた。その後はどこかで一戦挟む可能性も模索されたようだが、体調面を考慮して桜花賞への直行が1月半ばの時点で決定。3月10日に放牧先から栗東へ戻り、1冠獲りへ調整がスタートしている。

まずはしっかりケアに専念し、16日に坂路13-13程度で流したのが初時計。翌22日も坂路追いで、少し促した程度だったがラスト2F12秒3-11秒9(馬なり)とこの時点で既に鋭い脚を披露していた。ここまでの調整で馬体的に不安がないことから、1週前はCW併せ馬を敢行。序盤はピタッと折り合い、直線では外で懸命に追われる相手に合わせる貫禄たっぷり、センス抜群を感じさせる内容だった。

【最終追い切り】レース当週の調整には川田騎手が騎乗し、CWで併せ馬。3歳未勝利を目標に進み、道中はじっくり我慢。直線半ばで取り付くと、脚力の違いをアピールするように手応え圧倒であっさり抜き去った。反応、切れともに申し分なし。

【見解】牧場での調整が順調そのものだったようだし、トレセンに戻って慎重に立ち上げた効果で坂路→坂路→CW→CWと理想的な調整過程を踏めている。前走1週前は体調面から負荷の軽い芝コースで追い切っていたが、今回はCWというあたりに好感。先週、今週と完成度の高い走りを見せている。抜群のポテンシャルを実戦で如何なく発揮できそうな雰囲気。まずは一冠濃厚。

総合評価「S」

◆【桜花賞2023予想/穴馬アナライズVol.1】前日“10人気”前後の盲点 「巻き返しのイメージしか湧かない」

▼その他、追い切り診断
◆【追い切り診断】リバティアイランドに迫る高評価「A」 「この馬の力はフルに出せる」

Advertisement

◆【追い切り診断】前走重賞Vに不満の「B」評価 「“メイチ”はオークスということか…」

◆【追い切り診断】2歳女王“逆転”候補に伏兵を指名 「全力投球とも思える攻め」

桜花賞2023予想コラム一覧

▼騎手データ
◆【騎手データ】リバティアイランド・川田に“押さえ”評価 軸は「2着4回」の際立つ安定味

▼データ攻略
◆【データ攻略】人気✕実績の「3.2.2.2」は追い風 「前が壁」以外なら馬券内は確実

Advertisement

◆【データ攻略】スターズオンアースも該当の“6年連続馬券内” 虎視眈々と1強崩しを狙う1勝馬

◆【データ攻略】ラップが証明する“GI馬券内率100%” 前走惨敗で馬券妙味が急浮上

◆【データ攻略】“押さえ推奨”は想定2桁人気の重賞馬 「1.1.2.0」が導く波乱の予感

◆【WIN5予想】東西メイン“一点突破”で「5-3-2-1-1」30点 WIN3は想定オッズ“2桁”で高配当狙い

▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】前日“10人気”前後の盲点 「巻き返しのイメージしか湧かない」

◆【穴馬アナライズVol.2】単勝“8人気”前後の刺客 「2連勝の内容はフロック視禁物」

◆【穴馬アナライズVol.3】想定オッズ“30倍”以上の妙味 「性能の高さを前走で再確認」

◆【危険な人気馬】前走重賞Vの人気馬は“消し” 「昨年のナミュールも10着」の背景

▼血統傾向
◆【血統傾向】馬体増で単回収値「340」に 当たり年の産駒がクラシックを席巻

◆【血統傾向】想定オッズ“2桁”の1勝馬を抜擢 父の影響か「フルゲートで高い勝率」

▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ライトクオンタムの1枠は勝率0% 単回収値「225」の5枠は「道悪の鬼」

◆【前走ローテ】リバティアイランドに“鉄板”条件 チューリップ賞組は「2着以下」を狙え

◆【脚質傾向】近年のトレンドは“前” 2歳女王の末脚封じに重賞Vの2騎を抜擢

◆【人気傾向】リバティアイランドに“黄信号” 昨年10着……「1人気8連敗」の黒歴史

著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。


この記事が気に入ったらフォローしよう

最新情報をお届けします