16日に中山競馬場で行われる第83回皐月賞(GI、芝2000m)の過去10年データを紹介する。
共同通信杯を制したファントムシーフ、京成杯で2戦2勝としたソールオリエンス、重賞3連続2着のトップナイフ、弥生賞勝ちのタスティエーラ、3連勝できさらぎ賞を制したフリームファクシなどが出走予定。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「脚質傾向」を分析していく。
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■4角からの好位差しに期待
過去10年、逃げ【0.1.1.11】、先行【4.6.3.23】、差し【6.2.5.60】、追込【0.1.1.49】で差しが最多6勝。次点では先行が4勝を挙げており、逃げ・追込といった極端な戦法はいまだ勝利を掴めていない。
昨年も1番人気のドウデュースが4角14番手から上がり最速33秒8の豪脚で迫ったが、4角3番手で回ったジオグリフとイクイノックスに先着を許した。

[皐月賞]過去10年の脚質傾向
差しは直近2年で優勝はなし。2020年にコントレイルが優勝した際は3角12番手から徐々に進出、4角7番手まで位置を上げ、上がり34秒9の末脚で差し切った。中団から差す場合、4角10番手以下では1勝のみとなっており、差し切り勝ちには3角付近から進出し、4角7番手以内に位置する必要がある。
前走・京成杯でレース全体より0秒9早い上がり34秒5で完勝したソールオリエンス、前走・スプリングSを2着馬より1秒2早い上がり35秒7で差し切ったベラジオオペラは、4角の位置次第といったところ。
先行が馬券内を外したのは2016年の一度のみ。昨年もジオグリフとイクイノックスが好位から抜け出し、先行馬のワン・ツー決着を決めた。2021年もエフフォーリアが4角4番手から好位差しを決め、2年連続先行馬が戴冠。
前走・共同通信杯を2番手から抜け出し快勝したファントムシーフ、早めの競馬で立ち回れるトップナイフ、きさらぎ勝を先行押し切りで制したフリームファクシは優勝争いの候補となる。
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▼その他、過去10年データ傾向
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皐月賞2023予想コラム一覧
▼騎手データ
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▼追い切り診断
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文●SPREAD編集部