■WIN3)新潟11Rは条件合致の2頭
ここでは、芝2000mで開催された2020年を除く9年間のデータで分析する。
新潟の特徴から差し・追込の末脚勝負になるかと思いきや、過去9年では先行5勝、逃げ1勝。前半スローで流れる傾向が強く、力を余した先行馬たちがそのまま押し切るレースが多い。昨年も番手追走したタイセイモンストルが最後粘りを見せ勝利。ここ2年連続で先行馬が優勝している。
また人気傾向を見ると、1~5番人気【8.8.6.23】。残り1勝は6番人気と、上位人気馬で決着する事が多い。中でも1番人気は過去3勝を挙げており、人気決着の可能性が高い。
別のデータでは前走・1600m組が【3.2.0.12】で勝率17.6%。そのうち、5番人気以内に押されていた場合は【3.2.0.5】勝率30.0%まで上がる。
今回6番人気以内に支持され且つ前走距離データ傾向の条件と合致するのは、フィールシンパシーとトゥデイイズザデイのみ。WIN3は2頭で突破を狙う。
▼新潟11R・弥彦ステークス
フィールシンパシー
トゥデイイズザデイ
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■WIN4)京都11Rは一点突破狙い
ここでは中京開催を除く過去8年のデータで分析する。
過去8年の人気傾向を見ると、1、3番人気がそれぞれ4勝。実力上位の馬が勝ち星を分かち合っている。2020年は1番人気のサクセスエナジーが1着、3番人気のレピアーウィットが2着、2番人気のファッショニスタが3着に入線。過去8年で3回も1+2+3人気の決着があり、荒れる可能性は低い。
脚質傾向を見ると、逃げ1勝、先行4勝、差し3勝となっており、追込の活躍は見込めない。さらに差し3勝のうち2勝は3角付近から順位を挙げていたことを考慮すると、基本的には前有利となる。
今年のメンバーを見ると強力な差し馬はおらず、例年通り「堅い決着」が予想される。ここは先行力のある実力馬一点勝負をする。
▼京都11R・栗東ステークス
セキフウ
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■WIN5)ヴィクトリアマイルはソダシ“消し”
過去の人気傾向を見ると、1番人気【3.2.0.5】勝率30.0%だが、そのうち2勝は単勝オッズ1.0~1.4倍台。それを除くと、1着1回2着2回とイマイチ信頼を置きにくい。2、3番人気の戴冠は一度もなく、5番人気以下が好走するケースが多い。
脚質傾向を見ると、逃げ【1.0.1.8】、先行【3.2.3.30】、差し【6.7.5.61】、追込【0.1.1.48】。これまで後方一気が決まったケースはなく、スタートが苦手なスターズオンアースにとってはやや不利か。
また週末は雨予報となっており、馬場状態も悪化することが予想される。過去稍重で開催された2017年と18年はいずれも6番人気以下の伏兵が優勝。2頭とも前走・阪神牝馬S組であり、両馬とも重馬場での阪神牝馬Sを経験している。
パワーが必要な馬場となれば、サウンドビバーチェやナムラクレアあたりが台頭してもおかしくはない。またスターズオンアースがスタートを決めれば、大阪杯のように差し切る可能性もある。
ヴィクトリアマイルは伏兵含めたこの3頭で攻略する。
▼ヴィクトリアマイル
(3)サウンドビバーチェ
(12)ナムラクレア
(2)スターズオンアース
WIN1:ロワンディシー、グランディア
WIN2:ドンデンガエシ、ウェイワードアクト
WIN3:フィールシンパシー、トゥデイイズザデイ
WIN4:セキフウ
WIN5:(3)サウンドビバーチェ、(12)ナムラクレア、(2)スターズオンアース
計24点
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文●塚本元気(SPREAD編集部)