■ベラジオオペラ
前々走のスプリングSは好スタートから中団に控えると、迎えた直線では、先に抜け出したホウオウビスケッツを外から鋭く差し切ってみせた。新馬戦、セントポーリア賞に続き、無傷の3連勝で重賞初制覇を飾っている。これまで前々からの競馬で勝利を重ねてきたが、今回は控える競馬で結果を残した上に、重の馬場状態を考えれば勝ち時計1分48秒9も優秀。ポテンシャルは世代屈指のものを持っている。
◆【日本ダービー2023予想/穴馬アナライズVol.1】単勝“10人気”前後の刺客 「三重苦だった前走からガラリ一変」
無敗が評価されて3番人気だった前走の皐月賞は、スタートで発馬を決めると、15番枠ということもあり序盤から促していく作戦。先行集団の外めから勝機を窺ったが、前半58秒5のハイペースがスタミナを奪い、勝負どころに差し掛かるころにはジリジリと後退してしまった。さらに、重馬場発表だったとはいえスプリングSのときよりも馬場状態が悪く、馬が下を気にしていたそぶりも。不完全燃焼の一戦で、参考外としていい。
Advertisement
捲土重来を期す今回は、ダービーで最も好成績を残している1枠をゲット。同枠は【3.2.1.14】と勝率、連対率、複勝率のどれをとってもトップで、2019年には、同じく1枠発走となった12番人気の伏兵ロジャーバローズが2番手から押し切って大波乱を演出している。東京コースでは2戦目に勝利しており、左回りも大丈夫なクチ。高配当の使者となる資格は十分だ。
◆【日本ダービー2023予想/騎手データ】ソールオリエンス・横山武は“相手”評価 「連対率100%」で上回る堅軸に注目
▼その他、穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝“10人気”前後の刺客 「三重苦だった前走からガラリ一変」
◆【穴馬アナライズVol.3】前日“12人気”前後の爆穴 「フロック視は禁物、押さえたい1頭」
◆【危険な人気馬】巻き返し狙う重賞馬は“消し” 「2つの不安要素」で妙味を感じない
日本ダービー(東京優駿)2023予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】ソールオリエンスを上回る「S」の最高評価 「逆転戴冠の可能性は十分」
◆【追い切り診断】前走惜敗の実績馬が急上昇の「A」評価 「皐月賞の鬱憤を晴らす」
◆【追い切り診断】打倒ソールオリエンスの一角に辛口「B」 「気迫や反応が物足りない」
◆【追い切り診断】スキルヴィングを上回る「A」の高評価 「状態維持で結果はついてくる」
▼データ攻略
◆【データ攻略】人気一角に「2.2.1.0」 “次元を超えた馬”にGI6勝の名馬がフラッシュバック
◆【データ攻略】「3.1.0.1」で打倒ソールオリエンスへ 信頼度上昇の“名手”がGI初勝利に導く
◆【データ攻略】連勝も人気落ちの伏兵に妙味 最強コンビの「5.2.0.3」が不利を吹き飛ばす
◆【データ攻略】想定“10人気”以下に「連対率100%」 積極策で巻き返しても不思議はない
◆【WIN5予想】メインは“前走リベンジ”狙いで一点突破 東京10Rは想定“2桁”人気も候補
▼騎手データ
◆【騎手データ】ソールオリエンス・横山武は“相手”評価 「連対率100%」で上回る堅軸に注目
▼血統傾向
◆【血統傾向】連勝中の上がり馬に驚異の単勝回収値「1140」 クラシックディスタンスも問題なし
◆【血統傾向】東京適性の高い“2桁”オッズに食指 単回収値「116」も条件好転で上昇の予感
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ソールオリエンスの3枠5番は名馬への“試練” 波乱演出の好枠に伏兵が入る
◆【前走ローテ】ソールオリエンスの二冠に警鐘 無敗の皐月賞馬は“3の1”で勝率33.3%
◆【脚質傾向】近年は“上がり最速”がトレンドも、単勝回収値「314」の大穴候補に警戒
◆【人気傾向】3着は穴候補の好走に警戒も 連対は5人気以上を信頼
著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。