■メタルスピード
前走の皐月賞では、中団から渋太く脚を伸ばし、13番人気ながら4着に激走したメタルスピード。最後は3着ファントムシーフの末脚にアタマ差ほど屈してしまったが、一時は馬券圏内もあっただけに、あわやのシーンを演出して穴党を沸かせた。この結果により、ダービーへの優先出走権を手にし、追加登録料の200万円を払って大一番へ臨む。
◆【日本ダービー2023予想/穴馬アナライズVol.1】単勝“10人気”前後の刺客 「三重苦だった前走からガラリ一変」
昨年の8月にデビューし、5戦目で待望の初勝利。次走の1勝クラスで連勝を飾ると、皐月賞の前哨戦であるスプリングSでは、8番人気の評価に反発するかのように3着に好走している。元々ポテンシャルの高かった馬で、もたれる癖があって満足な競馬ができずにいたが、キャリアを重ねるごとにこれが解消され、着実に力をつけてきた。これまで掲示板外が一度もないように安定感があり、相手なりに走れるのは大きな強みで、今回も人気の上では胸を借りる立場だが、ここまで下馬評を覆す結果を残してきた馬。再びの激走があっても驚けない存在だ。
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3月には2戦を消化し、そこから中3週で皐月賞へ出走しただけに、間隔の詰まったローテーションで近走は陣営も仕上げに苦労したようだが、今回は中5週といくらか余裕があり、短期放牧を挟んで体調はさらに上向いているよう。性格は素直で、操縦性が高いことから、出入りが激しくなりやすいダービーではアドバンテージになりそう。近走はフロック視されているフシがあり、オッズの妙味も十分。ぜひ押さえておきたい一頭だ。
◆【日本ダービー2023予想/追い切り診断】スキルヴィングを上回る「A」の高評価 「状態維持で結果はついてくる」
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▼その他、過去10年データ傾向
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◆【前走ローテ】ソールオリエンスの二冠に警鐘 無敗の皐月賞馬は“3の1”で勝率33.3%
◆【脚質傾向】近年は“上がり最速”がトレンドも、単勝回収値「314」の大穴候補に警戒
◆【人気傾向】3着は穴候補の好走に警戒も 連対は5人気以上を信頼
著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。