4月3日に阪神競馬場で行われる第66回・大阪杯(GI、芝2000m)の過去5年データ(GI昇格後)を紹介する。
昨年、皐月賞、天皇賞・秋、有馬記念を制して年度代表馬に輝いたエフフォーリアが登場。このほか、前走・金鯱賞をレコードで逃げ切り目下5連勝中の新星・ジャックドール、前年覇者のレイパパレ、昨年のエリザベス女王杯を制したアカイイトなどが出走登録している。
本競走は2017年にGIIからGIへ昇格。今回は過去10年データではなく2017年以降の過去5年データから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
◆【大阪杯2022予想/追い切り診断】前走よりも上の状態で「A」評価 「逆転の可能性は十分ある」
■前走・金鯱賞組の馬券内は4頭
過去5年、前走・金鯱賞組が【2-1-1-14】で最多4頭が馬券内。続いて前走・中山記念組は【1-1-1-5】、前走・京都記念組が【0-2-1-9】で3頭が馬券に絡んでいる。前走・有馬記念組は【1-1-0-3】。2017年にキタサンブラックが制し、19年にはキセキが2着。キタサンブラックは有馬記念2着、キセキは同5着からの参戦であり、今年のエフフォーリアと同じく、3歳時の有馬記念を制して大阪杯に参戦したケースでは、2019年に1番人気で6着に沈んだブラストワンピースがある。
金鯱賞 【2-1-1-14】 勝率11.1%、連対率16.7%、複勝率22.2%
中山記念 【1-1-1-5】 勝率12.5%、連対率25.0%、複勝率37.5%
有馬記念 【1-1-0-3】 勝率20.0%、連対率40.0%、複勝率40.0%
チャレンジC 【1-0-0-0】 勝率100.0%、連対率100.0%、複勝率100.0%
京都記念 【0-2-1-9】 勝率0.0%、連対率26.7%、複勝率40.0%
有馬記念より相性がいい前走・金鯱賞組は、2019年にアルアインが9番人気1着と波乱を演出し、18年のスワーヴリチャードは1番人気に応えて1着。2017年は前走・有馬記念組のキタサンブラックに敗れたが、2着に7番人気のステファノス、3着に4番人気のヤマカツエースと、人気を上回る好結果を出している。
今年、前走・金鯱賞組の筆頭となるジャックドールには追い風のデータであり、レイパパレ、アカイイト、ポタジェなど、金鯱賞を経由してきた馬には警戒が必要だ。
また、前走・京都記念組も侮れない。昨年はモズベッロが6番人気で2着、2020年はクロノジェネシスが4番人気で2着、18年にはアルアインが2番人気で3着。12番人気で制したアフリカンゴールドは、ここも伏兵扱いとなるだろうが、大阪杯の脚質傾向にフィットする逃げ・先行馬だけに軽視は禁物だ。
▼その他、過去10年データ傾向等
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◆【血統傾向】距離延長で一変、単回収値「384%」の配合 クロフネの血を持つ差し馬に一発の可能性
◆【脚質傾向】逃げ・先行が優勢も、ジャックドールの存在がもたらす「差しの台頭」
◆【人気傾向】上位人気を信頼も、1・2番人気のワンツーはなし 狙いは4番人気
大阪杯2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】人気の一角に文句なしの「S」評価 前走から「高いレベルで好調キープ」
◆【A評価】前走よりも上の状態で「A」評価 「逆転の可能性は十分ある」
◆【A評価】エフフォーリアを上回る「A」評価 絶品の切れで「好勝負に持ち込める」
◆【B評価】エフフォーリアにまさかの「B」評価 「万全」と言い切れない理由とは
▼穴馬予想
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▼データ予想
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◆【データ攻略-前編】2強に“死角”は存在するのか、連対率「66.6%」vs.「100%」
◆【データ攻略-後編】馬券内率「100%」の得意条件 大駆け期待の候補とは
ダービー卿チャレンジトロフィー2022 データコラム一覧
◆【ダービー卿CT2022/枠順・騎手データ】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
◆【ダービー卿CT2022/前走ローテ】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは
◆【ダービー卿CT2022/人気傾向】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
文・SPREAD編集部