今週は中山競馬場で中山記念(芝1800m)が行われる。開幕週での施行ゆえ、逃げ先行馬の激走が目立つレース。次走に大舞台を見据えたGI馬が馬券外に敗れるケースも珍しくなく、波乱傾向が強い一戦と言えるだろう。
過去10年のデータ分析から浮かび上がったキーワードをもとに出走馬を分析していく。ここでは「穴馬データ」としてラーグルフを取り上げる。
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■見逃せないローテーションの利
前走中山金杯で初重賞制覇。3-4コーナーにかけて位置取りを上げる競馬で勝利を飾った点から確かな成長がうかがえた。今回は前走比で強力な相手が揃っているが、連続好走を後押しするデータがこちら。
・前走中山金杯2着内馬【3.0.0.2】
同じ中山芝重賞ということもあるのか、勝ち馬3頭を輩出。出走馬のなかで唯一の中山金杯組・ラーグルフにとってこの上ないデータと言えるだろう。芝2000mで2度の1分58秒台が示すように、開幕週で予想される高速馬場適性の高さはメンバー中随一。海外遠征帰りや次走海外遠征のプランがある陣営と比較したとき、ローテーションの利も見逃せない。
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。