■スタニングローズ
【中間調整】昨年秋のエリザベス女王杯は14着大敗に終わったが、ピークの状態で勝ち切った秋華賞の反動が少なからずあったようだし、コンデイションの悪い馬場の内めを通らされた不利もあったか。その後は休養に入り、回復と成長が順調なことから中山記念から始動することが決定。ノーザンファームしがらきでの調整を経て、2月3日に栗東へ戻っている。5日の初時計でさっそくオープン馬相手の併せ馬を敢行。ラスト2F13秒6-1F12秒4(馬なり)とさっそくいい脚を使って併入しており、牧場での順調さがうかがい知れる。1週前の坂路追いには、今回久々の騎乗となる吉田隼人騎手が騎乗し、終いにしっかり負荷を掛けた。降雪でかなり走りにくい状況ながら、力強く踏み込み加速ラップでフィニッシュできていたのは好感。
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【最終追い切り】1週前に続き、レース当週追いにも吉田隼騎手が騎乗。1週前追いまでに粗方仕上がっており、坂路単走で反応や操縦性を確かめることに主眼を置いた内容を消化。馬場の真ん中を集中して進み、仕掛けられると渋った一気に回転数を上げて馬場が渋っていることを感じさせない力強い伸びを披露した。
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【見解】年明け初戦とは思えないほどの意欲的な調整が続いている。脚元に不安なく、飼い食いも旺盛だからこそここまでビシビシやって問題ないということだろう。目指す完成形はまだ先にありそうだが、とにかく体調の良さは特筆レベル。鞍上との意思疎通ぶりも上々で、持てる力をフルに出せそう。
総合評価「A」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。