【皐月賞/追い切り診断】異例ローテで臨む人気馬に「A」評価 逆風にも“どこ吹く風”

 

【皐月賞/追い切り診断】異例ローテで臨む人気馬に「A」評価 逆風にも“どこ吹く風”

■イクイノックス

【中間調整】新馬戦で6馬身差V、そこから3カ月ぶりに臨んだ東京スポーツ杯2歳Sでは正味直線だけの競馬で2馬身半差の勝利。底知れない器の持ち主だ。通常ならそこから数戦の経験を経てクラシック本番へ……となるところだが、骨格に見合うまでの成長に時間を要するタイプのようで、陣営サイドは異例となる皐月賞への直行を決断。牧場でじっくり成長を促され、予定通り3月23日に美浦へ戻っている。27日に坂路14-14を消化。重い馬場でもジワッと加速できており、牧場である程度まで仕上げて送り出されたようだ。ウッドでの1週前追いにはC.ルメール騎手が騎乗。古馬3勝クラスを5馬身追うというキツめの内容だったが、道中物見をしていたほどでこの馬にとっては問題なかったよう。取り付いてからの併走では相手に合わせてギアを上げる、センスの良さも感じさせた。

◆【皐月賞2022予想/追い切り診断】メメリハリある動きで2歳王者を上回る高評価 「持ち前の特徴」を発揮か

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【最終追い切り】最終追いもルメール騎手が騎乗し、ウッドで併せ馬。先行させた古馬2勝クラスに直線入口で取り付くが、そこで気を抜いたかフワっとしてしまい、いったん相手の脚勢が勝るシーンがあった。それを受けての仕掛けには機敏に反応し、鋭く伸びて最後は測ったように半馬身の先着を決めている。

【見解】時折集中力を欠く素振りを見せるが、いい意味での遊びで鞍上が容認しているのかもしれない。促せばスッと気持ちを乗せて伸びるあたり、大物感たっぷりといったところだ。その伸びはさすがの鋭さで、鞍上も本番でこの脚をどう繰り出してやろうかと楽しみにしていそう。5カ月ぶりかつ大外枠という逆風も“どこ吹く風”とばかり、あっさりクリアしてしまって不思議はない。

総合評価「A」

◆【皐月賞2022予想/追い切り診断】ドウデュースに文句なしの「S」評価 「戴冠を意識できる」

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◆【皐月賞2022予想/追い切り診断】2歳王者の一角に「B」評価 「クラシック」には心もとない

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皐月賞2022予想コラム一覧

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◆【穴馬アナライズVol.2】単勝オッズ“20倍”以上 「一段上のレベルアップに成功」

◆【穴馬アナライズVol.3】馬券内で“万馬券”射程の爆穴 「明らかに過少評価」

◆【危険な人気馬】イクイノックスは“消し”評価 「不安要素のほうが大きい」

▼データ予想
◆【データ攻略-前編】ドウデュースに「勝率0%」の不安要素 人気の一角には「馬券内率71%」の追い風

◆【データ攻略-後編】厩舎と血統が後押し、波乱を巻き起こす可能性十分の魅力的な穴馬候補

◆【騎手データ】明暗分かれる人気騎手 条件合致で「連対率75%」の人馬とは

▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ドウデュースは6枠12番 5年連続で連対中の「4枠」には伏兵2騎が入る

◆【血統傾向】単回収値「206」の穴データに“中山の鬼”一族が該当

◆【脚質傾向】キーワードは「上がり2位」の好位差し 優勝候補は2歳GI馬2騎

◆【前走ローテ】王道ローテは前走・共同通信杯組 “穴”は弥生賞組の人気薄

◆【人気傾向】“幸運”の8番人気に警戒 低評価の重賞ウイナーが穴を開ける

アーリントンカップ2022 データコラム一覧

◆【アーリントンC2022/枠順・騎手データ】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは

◆【アーリントンC2022/前走ローテ】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは

◆【アーリントンC2022/人気傾向】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは

著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。