18日に阪神競馬場で行われる第74回朝日杯フューチュリティS(GI、芝1600m)の過去10年データ分析を紹介する。
今年は夏の2歳重賞で牝馬が活躍し、牡馬は混戦模様。デビューから2連勝でサウジアラビアRCを制したドルチェモア、京王杯2歳S覇者のオオバンブルマイ、デイリー杯2歳S勝ち馬のオールパルフェ、同2着のダノンタッチダウンらが主力を形成する。
ここでは予想のヒントになる「人気傾向」を分析していく。
◆【朝日杯フューチュリティステークス2022予想/追い切り診断】ドルチェモアを上回る最高評価「S」 「時計は文句なし、脚捌きはド迫力」
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■6~10番人気は【3.3.0.44】
過去10年、1番人気は【3.3.2.2】で複勝率80.0%を誇る。2017年優勝のダノンプレミアムから昨年2着のセリフォスまで、現在5年連続で馬券内に入っている。ただし、2020年は7番人気のグレナディアガーズが制し、昨年は3番人気のドウデュースが戴冠、現在2連敗を喫している。
馬券外はわずか2例。2013年はアトムが5着に沈み、16年は牝馬のミスエルテが4着に敗れた。アトムは新馬勝ちの後、前走・デイリー杯2歳Sで2着。アトムと共通の臨戦過程を歩んでいるダノンタッチダウンが、1番人気に支持されると不安要素となる。
2番人気は【2.2.1.5】で馬券内率50.0%。昨年はジオグリフが5着に敗れたが、2017年3着のタワーオブロンドンから20年2着のステラヴェローチェまで4年連続で馬券に絡んだ。
6~10番人気は【3.3.0.44】と勝ち負けを演じるレベルにあり、11番人気以下も【0.1.3.58】と決してノーチャンスではない。単勝オッズで見れば、10.0~19.9倍は【2.2.2.16】で複勝率27.3%。このオッズ帯が穴を開ける。
なお、1+2+3番人気の組み合わせは2017年の1回のみ。1+2番人気は5回、1+3番人気は4回、2+3番人気は1回。1、2番人気を中心に、単勝オッズ10.0~19.9倍の中穴を相手に馬券を組み立てたい。
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朝日杯フューチュリティステークス2022予想コラム一覧
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▼追い切り診断
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文●SPREAD編集部