■ホウオウアマゾン
3番手から勝機を窺った前走のマイルCSは、直線で他馬に挟まれ進路がなくなるアクシデントがあり、勝ち馬セリフォスから1秒2差の15着に敗退。手応えと脚色から掲示板入りはさすがに厳しかっただろうが、不利がなければもう少しやれていたはずだ。このレースは度外視していい。
◆【根岸ステークス2023予想/追い切り診断】重賞馬を上回る「S」の最高評価 「ここが本線と思えるほどのデキ」
2走前のスワンSは10着、3走前の安田記念でも12着と、3戦連続してフタ桁着順に敗れていることもあり、今回は新味を求めて初ダートとなる根岸Sにエントリー。父キングカメハメハという血統背景や、500キロを超す雄大な馬体、さらにタフな馬場でこそのタイプなだけに、初砂でパフォーマンスを上げてくる可能性は十分にあると見た。
重賞タイトルはアーリントンCの1勝のみだが、昨年のマイラーズCでは勝ち馬ソウルラッシュから0秒1差の2着をはじめ、2021年の阪神Cでもグレナディアガーズの2着など、マイル戦以下での脚力はいわずもがな。であるにも関わらずこのオッズなら、食指が動かされるのは当然で、ホウオウアマゾンを絡めて高配当を狙ってみたい。
▼その他、穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.2】前日オッズ“50倍”前後の伏兵 「久々の千四が吉と出る可能性」
◆【穴馬アナライズVol.3】想定“8人気”前後の刺客 「展開面を考えれば一発ズドンもある」
◆【危険な人気馬】重賞未勝利の上がり馬は“消し”評価 「中3週以内での勝ち星なし」
根岸ステークス2023予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】重賞馬を上回る「S」の最高評価 「ここが本線と思えるほどのデキ」
◆【追い切り診断】実績上位馬は辛口評価「B」 「本番までにどこまで変わってくるか…」
◆【追い切り診断】GI善戦馬を上回る「A」の高評価 「ここぞで弾けられそうな雰囲気」
◆【追い切り診断】想定“12人気”前後の爆穴を猛プッシュ 「過去最高レベルの内容」
▼データ攻略
◆【データ攻略】重賞未勝利も「4.0.0.0」の“鉄板”ローテ 同条件で際立つ盤石のレースぶり
◆【データ攻略】超新星を「馬券内率75%」が後押し GI出走へ向けて陣営も本気仕上げ
◆【データ攻略】想定“8人気”前後に「3.2.1.0」の期待度 前走2桁着順からの巻き返し材料
◆【データ攻略】前走GI組に該当する「馬券内率100%」条件 メンバー随一の“適性”で浮上
▼騎手データ
◆【騎手データ】断然人気のレモンポップ戸崎に“黄”信号 ベテランに「穴の資格」あり
▼血統傾向
◆【血統傾向】人気落ちの実績馬へ後押しなるか 馬券内率“6割超”の条件とは
◆【血統傾向】上がり馬が波乱の使者候補 勝利5割を誇る単回収値「356」に合致
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】レモンポップが入った7枠は勝率0%の鬼門 注目は「3枠の三浦皇成」
◆【前走ローテ】馬券の中心は“武蔵野S”組も、前走フタ桁着順に巻き返しの予感
◆【脚質傾向】4連勝中の「差し」が有利も ペース傾向から警戒すべき“伏兵”とは
◆【動画プレーバック/根岸ステークス2022】6人気テイエムサウスダンが中団から直線で脚を伸ばしJRA重賞初制覇
著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。