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【根岸S/血統傾向】人気落ちの実績馬へ更なる後押しなるか 馬券内率“6割超”の条件とは

【根岸S/血統傾向】人気落ちの実績馬へ更なる後押しなるか 馬券内率“6割超”の条件とは

29日に東京競馬場で行われる根岸S(GIII、ダ1400m)の「血統傾向」を分析する。

2018年以降の根岸Sで3着内に入った種牡馬データを集計した下記の血統表をもとに推奨馬2頭を紹介する。ここでは、そのうち1頭を紹介する。

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過去5年間の種牡馬成績をみていく。東京ダート1400mのコースは直線が長く、末脚の切れ味が求められるわりに、根岸Sにおいては瞬発力が豊富なサンデーサイレンス系の成績が【0.2.1.20】、勝率0%、複勝率13.0%と大不振。毎年複数頭の出走馬を出しているものの、勝ち馬を輩出できていない。

今年も、前走武蔵野Sを制したオルフェーヴル産駒のギルデッドミラーや近4戦中3勝と勢い十分なイスラボニータ産駒のバトルクライなど4頭が出走を予定しているが、アタマまでは期待しにくい。

そんななか、米国型ノーザンダンサー系であるヴァイスリージェント系もしくはストームバード系のどちらか一方が馬券圏内に入る活躍が4年連続している。一昨年にはスタチューオブリバティ産駒(ストームバード系)のワンダーリーデルが10番人気の低評価ながら2着に激走しており、人気薄でも侮れない。

このようにヴァイスリージェント系やストームバード系が好走している要因はコース形態とレース展開にある。東京ダート1400mは、スタートからゴールまでダートであり、最初のコーナーまで約442mと十分と距離があるコース形態。加えて当レースには1200m戦からの距離延長組の参戦も多く、先行争いが厳しくなりやすいためペースが流れる傾向にある。さらに最後の長い直線には急坂があるため、バテにくい「持続力」と「パワー」に恵まれたヴァイスリージェント系やストームバード系の血が活きるレースになるのだろう。

今回はストームバード系の馬に注目する。

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■セキフウ

父は2006年のキングズビショップS、ヴォスバーグSと米国のスプリントGIを2勝したストームバード系のヘニーヒューズ。母父は1993年の仏2000ギニーやムーランドロンシャン賞など欧州のマイルGIを3勝したキングマンボ、半兄に2016年の高松宮記念を制したビッグアーサーがいるという配合構成。

本馬は2歳時から兵庫ジュニアグランプリを勝利、3歳初戦には海外のサウジダービーを選択し、米GI・デルマーフュチュリティSの勝ち馬であるパインハーストを追い詰める2着に好走するなど早くから頭角を現した。明け4歳初戦の前走すばるSではゲート難が出てしまい、スタートで大きく出遅れてしまったが、直線は大外から最速の上がり36秒6で追い上げ3着。4歳になっても切れ味はいまだ健在で無事発馬さえしてくれれば久しぶりに勝利を見せてくれそう。

また父ヘニーヒューズ×母父キングマンボ系の牡馬は、気温が低い冬場のダート戦が得意で特に1月のダート戦に出走すると【6.2.2.9】、勝率31.6%、複勝率52.6%、単回収値244と非常に高い勝率と回収値を誇っている。

なかでも4枠より外に配置されると【6.1.2.5】、勝率42.9%、複勝率64.3%、単回収値332とその成績は更に跳ね上がる。スムーズに走れる外枠の方が実力を発揮しやすいのだろう。それだけに、セキフウがどの枠に配置されるか要注目だ。

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文●中井達也(SPREAD編集部)

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