■レディバグ
【中間調整】一昨年秋に条件クラスを卒業、大崩れこそしないもののここまでオープンで9戦消化して【1.1.0.7】。連対はリステッドでの1勝と、牝馬限定の交流重賞での2着の2回だけだ。それでも陣営は左回り適性を信じ、自身初の中央重賞挑戦としてこのレースに駒を進めてくる。12月下旬に放牧から帰厩し、12月28日に坂路15-15で初時計。年明けから徐々に時計を詰め、1月18日にはこの馬としてはかなり久々となるCW追いを敢行。酒井騎手を背に自己ベスト更新となる5F65秒5(馬なり)を計時し、オープン馬ヒロシゲゴールドを手応え圧倒で抜き去った。
◆【根岸ステークス2023予想/血統傾向】人気落ちの実績馬へ後押しなるか 馬券内率“6割超”の条件とは
【最終追い切り】1週前追いである程度仕上がっており、レース当週は無理をさせない軽めの調整。緩いペースでも気負いなくリズミカルな走りを見せ、ラストも素軽くギアを上げていた。
【見解】昨年後半はコンスタントに使われており、攻めは坂路オンリー。しかしこの中間は久々にコースでしっかり追えたあたり、リフレッシュ効果はかなり大きそう。そこで見せた時計、動きともに過去最高レベルだった。3勝クラス勝ちが3カ月ぶりかつ、1週前にCW併せ馬で速い時計を出すという調整パターンで挑んでおり、今回はそれに酷似。牡馬相手の中央重賞でもやれそう。
総合評価「A」
▼その他、追い切り診断
◆【追い切り診断】重賞馬を上回る「S」の最高評価 「ここが本線と思えるほどのデキ」
◆【追い切り診断】実績上位馬は辛口評価「B」 「本番までにどこまで変わってくるか…」
◆【追い切り診断】GI善戦馬を上回る「A」の高評価 「ここぞで弾けられそうな雰囲気」
根岸ステークス2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】断然人気のレモンポップ戸崎に“黄”信号 ベテランに「穴の資格」あり
▼データ攻略
◆【データ攻略】重賞未勝利も「4.0.0.0」の“鉄板”ローテ 同条件で際立つ盤石のレースぶり
◆【データ攻略】超新星を「馬券内率75%」が後押し GI出走へ向けて陣営も本気仕上げ
◆【データ攻略】想定“8人気”前後に「3.2.1.0」の期待度 前走2桁着順からの巻き返し材料
◆【データ攻略】前走GI組に該当する「馬券内率100%」条件 メンバー随一の“適性”で浮上
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝オッズ“2桁”の盲点 「この馬に食指が動かされるのは当然」
◆【穴馬アナライズVol.2】前日オッズ“50倍”前後の伏兵 「久々の千四が吉と出る可能性」
◆【穴馬アナライズVol.3】想定“8人気”前後の刺客 「展開面を考えれば一発ズドンもある」
◆【危険な人気馬】重賞未勝利の上がり馬は“消し”評価 「中3週以内での勝ち星なし」
▼血統傾向
◆【血統傾向】人気落ちの実績馬へ後押しなるか 馬券内率“6割超”の条件とは
◆【血統傾向】上がり馬が波乱の使者候補 勝利5割を誇る単回収値「356」に合致
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】レモンポップが入った7枠は勝率0%の鬼門 注目は「3枠の三浦皇成」
◆【前走ローテ】馬券の中心は“武蔵野S”組も、前走フタ桁着順に巻き返しの予感
◆【脚質傾向】4連勝中の「差し」が有利も ペース傾向から警戒すべき“伏兵”とは
◆【動画プレーバック/根岸ステークス2022】6人気テイエムサウスダンが中団から直線で脚を伸ばしJRA重賞初制覇
著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。