■ジャスティンパレス
【中間調整】2歳暮れのホープフルSで2着。昨年春のクラシック本番では本領発揮ならなかったが、神戸新聞杯を3馬身半差V、菊花賞はレコードに決着に0秒1差の3着と秋は存在感を示した。7着に終わった有馬記念は最内の荒れた馬場が堪えたようだが、止まり方からすると秋2戦の疲れがより影響した感も。休養には時間を要するかとも思えたが、明け4歳馬の成長力もあってか放牧先で想定以上に早いペースで回復。青写真通り今年前半は阪神大賞典→天皇賞・春路線を歩むこととなった。2月15日に栗東へ戻り、2月中はゆったりとした調整でケアに努める。3月に入ってからピッチが上がり、高倉騎手が騎乗した1週前のCW併せ馬では3歳未勝利に手応え劣勢ながら、最後はねじ伏せるように先着を果たしている。
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【最終追い切り】レース当週は今回新コンビとなるC.ルメール騎手が騎乗、CWで併せ馬。稽古駆けする馬を早めに追い掛けていく意欲的な調整。取り付いた直線では先に仕掛けられた相手が加速してきたのに対応し、まずまずの手応えから併入に持ち込んでいる。
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【見解】直線での伸びは迫力があるが、1週前追いでは仕掛けへの反応がズブくあわや未勝利馬に届かないかという動き。最終追いは多少素軽くなったとは言え、やはり未勝利馬の勢いが勝るシーンがあった。まだどこかしら“見えない疲れ”があり、仕掛けへ素直に反応できていない雰囲気を感じるところだ。春の復帰戦として考えれば悪くない状態だが、能力をフルに出せるかは疑問。
総合評価「B」
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著者プロフィール
西村武輝(にしむらぶこう)●フリーライター
競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。現在、UMAJIN.net「競馬サロン」においては毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。