19日に阪神競馬場で行われる第71回阪神大賞典(GII、芝3000m)の過去10年のデータを紹介する。
本レース3連覇のかかるディープボンド、昨年の有馬記念2着のボルドグフーシュ、昨年のアルゼンチン共和国杯で重賞初制覇を飾ったブレークアップ、菊花賞3着のジャスティンパレス、今村聖菜騎手と新コンビで挑むメロディーレーンなど、長距離自慢たちが出走予定。
ここでは予想のヒントとなる「前走ローテ」を分析していく。
Advertisement
◆【阪神大賞典2023予想/穴馬アナライズ】想定オッズ“2桁”の盲点 「前走完敗が嫌われるならシメシメ」
■過去5勝の前走・有馬記念組
最多5勝は【5.5.1.5】の前走・有馬記念組。過去10年で有馬記念組が絡まなかった年は2016、19、20年のみ。昨年は、ディープボンドが有馬記念2着から連覇を達成しており、今年も同ローテで出走予定だ。
[阪神大賞典]過去10年の前走ローテ
有馬記念【5.5.1.5】勝率31.3%、連対率62.5%、複勝率68.8%
アメリカJCC【2.0.0.6】勝率・連対・複勝率25.0%
日経新春杯【1.0.1.6】勝率・連対率12.5%、複勝率25.0%
ジャパンC【1.0.1.2】勝率・連対率25.0%、複勝率50.0%
中山金杯【1.0.0.0】勝率・連対・複勝率100%
ダイヤモンドS【0.1.3.17】勝率0.0%、連対率4.8%、複勝率19.0%
万葉S【0.1.1.7】勝率0.0%、連対率11.1%、複勝率22.2%
松籟S【0.1.0.4】勝率0.0%、連対・複勝率20.0%
ステイヤーズS【0.1.0.1】勝率0.0%、連対・複勝率50.0%
尼崎S【0.1.0.1】勝率0.0%、連対・複勝率50.0%
さらに、昨年有馬記念2着のボルドグフーシュ、同7着のジャスティンパレス、同16着のブレークアップも該当。有馬記念組を着順別で見ると、1~3着馬は【4.0.0.0】とパーフェクト。6着以下でも【1.5.1.3】と好走例が多く、ボルドグフーシュに最重要マークも、他馬にも警戒が必要だ。
続く2勝は前走・アメリカJCC組の【2.0.0.6】だが、今年は該当馬がいないため参考外。本競走と同じ阪神芝3000mの前走・松籟S組は【0.1.0.4】、今年1着から挑むゼーゲンにはデータ上、不安材料が残る。メロディーレーンとユーキャンスマイルが該当する前走・ステイヤーズS組は【0.1.0.1】。サンプルこそ少ないものの、昨年はアイアンバローズが2着に好走しただけに侮れない。
なお、前走距離別で見ると、2200~2400mは【4.2.5.27】、2500mは【5.5.1.6】、3000m以上は【0.3.4.28】。2500mはほぼ前走・有馬記念組だが、2200~2400mの好走が目立ち、今年外とするアフリカンゴールド、サンレイポケット、アケルナルスターが穴馬候補に浮上する。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】ジャスティンパレスの3枠は勝率“0%” 人気一角は“試練”の8枠に入る
◆【脚質傾向】馬券内率“100%”を誇る鉄板条件、該当するのはわずか1頭
阪神大賞典2023予想コラム一覧
▼騎手データ
◆【騎手データ】ボルドグフーシュ・川田に“黄”信号か 条件合致で勝率6割超が堅軸候補
▼追い切り診断
◆【追い切り診断】ジャスティンパレスを上回る高評価 「充実期で上位争い必至」
◆【追い切り診断】人気一角に不満の「B」評価 「まだ“見えない疲れ”があるのか…」
◆【追い切り診断】ボルドグフーシュを上回る「S」の最高評価 「ほぼメイチ仕上げ」
◆【追い切り診断】高評価「A」の伏兵が一角崩し候補 「より素軽く豪快な動き」
▼データ攻略
◆【WIN5予想】重賞2鞍は「厳選2頭」 “一点突破”は混戦・千葉Sの前走大敗馬
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズ】想定オッズ“2桁”の盲点 「前走完敗が嫌われるならシメシメ」
◆【危険な人気馬】GI好走馬は“消し”評価 「長距離は騎手で買え」
▼血統傾向
◆【血統傾向】3強の一角はコース相性抜群な配合 単回収値「199」に合致でリベンジの予感
◆【血統傾向】想定“8人気”前後に激走の追い風 爆跳ねの単回収値「985」に食指
スプリングステークス2023予想コラム一覧
▼データ攻略
◆【データ攻略】伏兵に勝率“100%”条件 重賞完敗も中山コースで再浮上の余地
◆【データ攻略】馬券内率“60%”超で中心視 前走×実績で浮上する「1.2.1.2」
◆【データ攻略】「2.0.1.1」で目論む高配当演出 「ハイペース必至」の展開が追い風に
◆【データ攻略】想定“10人気”に出現する「1.2.2.1」 舞台替わりも「距離は克服可能」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝オッズ“20倍”想定の刺客 「不安材料をすべて相殺」
◆【穴馬アナライズVol.2】想定“8人気”前後の伏兵 「中山千八でこそ買いたい1頭」
文●SPREAD編集部