10日に阪神競馬場で行われる第82回・桜花賞(GI、芝1600m)の過去10年データを紹介する。
昨年の阪神ジュベナイルFを制したサークルオブライフ、その2歳女王を前哨戦のチューリップ賞で下したナミュールが「2強」を形成し、2戦2勝のクイーンC勝ち馬・プレサージュリフト、阪神ジュベナイルF2着のラブリイユアアイズ、同3着のウォーターナビレラなどが出走登録している。
ここでは過去10年のデータから、予想のヒントになる「前走ローテ」を分析していく。
◆【桜花賞2022予想/追い切り診断】評価は2強の一角に軍配 「確かな成長」で好勝負必至
■「直行ローテ」が近年のトレンドワード
過去10年、圧倒的に優勢と言えるのが、【5-7-6-29】の5勝を誇る前走・チューリップ賞組。ただ、2018年にGIIIからGIIへ昇格後は【0-3-2-12】と2着止まりが続き、GIII時代を含め最後に前走・チューリップ賞組が桜花賞を制したのは、2016年のジュエラーまで遡る。
昨年は阪神ジュベナイルFから直行したソダシとサトノレイナスがワンツーを決め、3着には1月のフェアリーSから挑んだファインルージュ。2020年も2月のエルフィンSから直行のデアリングタクトが制し、前走・チューリップ賞で3着のレシステンシアは1番人気で2着に敗れている。
チューリップ賞 【5-7-6-29】 勝率10.6%、連対率25.5%、複勝率38.3%
阪神ジュベナイルF 【1-2-0-2】 勝率20.0%、連対率60.0%、複勝率60.0%
フィリーズレビュー 【1-0-2-49】 勝率1.9%、連対率1.9%、複勝率5.8%
朝日FS 【1-0-0-1】 勝率50.0%、連対率50.0%、複勝率50.0%
シンザン記念 【1-0-0-1】 勝率80.0%、連対率80.0%、複勝率80.0%
エルフィンS 【1-0-0-4】 勝率20.0%、連対率20.0%、複勝率20.0%
出走間隔の内訳で見ると中5~9週が【6-8-7-53】で勝率8.1%、連対率18.9%、複勝率28.4%に対し、中10週以上は【3-2-1-11】で勝率17.6%、連対率29.4%、複勝率35.3%と、後者のほうがアベレージが高い。中10週以上は昨年が1~3着を独占し、2019年のグランアレグリアが朝日杯フューチュリティSから、18年のアーモンドアイはシンザン記念からの直行で桜花賞を制している。
今年は前走・チューリップ賞組のナミュールやサークルオブライフが人気の中心だが、「前走ローテ」のデータからは前走・阪神ジュベナイルF組のラブリイユアアイズ、前走・フェアリーS組のライラック、前走・紅梅S組のフォラブリューテに注目したい。
▼その他、過去10年データ傾向
◆【枠順】人気2騎は「3年連続連対」の8枠 馬券内率0%の“鬼門”に実績馬が入る
◆【血統傾向】ドゥラメンテ産駒に“激走”警報、馬券内率87.5%の「配合×条件」
◆【脚質傾向】人気馬に立ちはだかる“名牝”の壁 好データには「穴候補」がずらり
◆【人気傾向】サークルオブライフかナミュールか、馬券内率8割を誇るのは「2番人気」
桜花賞2022予想コラム一覧
▼追い切り診断
◆【S評価】渾身仕上げでナミュール超えの「S」評価 「勝ち負けがあっていい」
◆【A評価】サークルオブライフと並ぶ「A」評価は伏兵 「大仕事をやってのける可能性」
◆【A評価】評価は2強の一角に軍配 「確かな成長」で好勝負必至
◆【B評価】ナミュールに不満の「B」評価 「気持ちの面で乗り切れていない」
▼穴馬予想
◆【穴馬アナライズVol.1】単勝“2桁”オッズの惑星 「相手強化も侮れない根性娘」
◆【穴馬アナライズVol.2】馬券内で“万馬券”射程の爆穴 「前走フロック視は禁物」
◆【穴馬アナライズVol.3】想定“8人気”前後の伏兵 「前走は勝ちに等しい内容」
◆【危険な人気馬】末脚非凡な有力馬は“消し”評価 「別路線組に足元をすくわれる」
▼データ予想
◆【騎手データ】連対率100%データに該当も、前日フタ桁人気の人馬とは
◆【データ攻略-前編】「0か100」のナミュールか、馬券内率“8割”の2歳女王か
◆【データ攻略-後編】巻き返しの準備は整った、“リピート好走”が後押し
阪神牝馬ステークス2022 データコラム一覧
◆【阪神牝馬ステークス2022/枠順・騎手データ】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
◆【阪神牝馬ステークス2022/前走ローテ】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは
◆【阪神牝馬ステークス2022/人気傾向】過去10年のグラフデータから読み解く狙うべき馬とは
文・SPREAD編集部