9日に阪神競馬場で開催される第65回・阪神牝馬S(GII、芝1600m)の過去10年データを紹介する。
本競走は1着馬(地方所属馬は2着以内)にヴィクトリアマイルへの優先出走権が与えられる前哨戦。今年も牝馬GI戦線を見据えたメンバーが顔を揃え、昨年の秋華賞で母・アパパネとの母娘制覇を遂げたアカイトリノムスメ、前年の覇者デゼル、ジェンティルドンナの娘ジェラルディーナ、祖母エアグルーヴという名牝系出身のアンドヴァラナウトらが出走する。
ここでは予想のヒントになる「枠順・騎手データ」を分析していく。
◆【阪神牝馬ステークス2022/前走ローテ】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは
◆【阪神牝馬ステークス2022/人気傾向】動く過去10年データグラフから読み解く狙うべき馬とは
■枠順傾向・騎手別成績
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最多2勝は5、7、8枠。このうち複勝率30.0%のトップは5枠で、今年はアカイトリノムスメとムジカが入った。5枠に入った馬で3番人気までに推された場合、【1-3-0-1】で連対率80.0%とさらに上昇する。
ただし、気になるのはアカイトリノムスメに騎乗する戸崎圭太騎手。過去10年、同騎手は阪神芝1600mの重賞レースで一度しか優勝例がなく、2013年阪神ジュベナイルFのレッドリヴェール以降、8年間、勝ち鞍がない。なお、阪神牝馬Sは2016年にストレイトガールへ騎乗し、3番人気で9着と馬券外に沈んでいる。
一方、阪神芝1600mの重賞レースで最多9勝を挙げているのは、デゼルに騎乗する川田将雅騎手。同条件で3番人気までに支持された時の騎乗成績は【7-3-2-8】と連対率50.0%を誇る。当日、デゼルが3番人気以内なら信頼度は高い。
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文・SPREAD編集部