【天皇賞・春/穴ライズ】単勝オッズ“2桁”の盲点 「馬場が渋れば人気以上の期待値」

 

【天皇賞・春/穴ライズ】単勝オッズ“2桁”の盲点 「馬場が渋れば人気以上の期待値」

■シルヴァーソニック

昨年は万葉Sで3着、阪神大賞典でも3着と、長距離戦線で頭角を現しつつ臨んだ天皇賞・春。戦前は8番人気に落ち着くなど、あくまで伏兵の一角と見られていたが、スタートして一完歩目で躓いて騎手が落馬、競走中止となった。しかしそのあと、馬はすぐさま隊列に加わり、カラ馬のままレースに“参加”。そして迎えた最後の直線では、騎手不在で斤量差があったとは言え、逃げ粘るタイトルホルダーに一度は詰め寄る走りを見せている。発馬してすぐのアクシデントがなければ面白かっただろう。

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その後、約7カ月の休養を挟み、12月のGII・ステイヤーズSで復帰。中団内々からレースを進めると、直線では内ラチ沿いを力強く伸びて重賞初制覇を飾った。そして今年はサウジアラビアのレッドシーターフハンデキャップから始動。キャリア初の海外遠征となったが、直線で楽に抜け出すと、そのまま押し切っている。国内外で重賞2連勝と目下充実期を迎えており、この勢いをもってすればこのメンバーでも一発あっていい。

3000m以上は、競走中止となった昨年の天皇賞・春を除けば【2.0.3.0】と複勝率100%を誇っており、まさにベストの条件。常に上がり35秒台の末脚を使うようにバテることのない豊富なスタミナがこの馬の強みで、水分を含んだ馬場になってもしぶとく粘れそうだ。人気以上の期待値があるので、一発に賭けてみたい。

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著者プロフィール

山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長
元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。

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