今季国内女子ツアー最終戦『2019年LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』が、11月28日~12月1日にかけての4日間、宮崎県の宮崎カントリークラブで開催される。
今大会では賞金女王の可能性を残す鈴木愛選手、申ジエ選手、渋野日向子選手の3選手に注目が集まっている。
渋野選手は今季の全英オープンで初出場初優勝を果たし、国内ツアーでも4勝を挙げた21歳。本記事では、プロ2年目にして大ブレイクを遂げた渋野選手の経歴や素顔に迫っていく。
8歳で競技を始める 20歳で当時大会史上最年少Vを果たす
砲丸投げと円盤投げの国体選手だった父・悟さんと、やり投げの選手だった母・伸子さんを両親に持つ渋野選手は、両親譲りの身体能力を幼い頃から発揮。8歳でゴルフを始めると、中学時代からはゴルフに専念した。
プロテストには2018年に2度目の挑戦で合格。2019年には『ワールドレディスチャンピオンシップカップ サロンパスカップ』で国内ツアー初優勝。20歳178日での優勝は当時の大会史上最年少優勝記録として脚光を浴びた。
初出場の全英OPで優勝 日本人女子選手として42年ぶりの快挙を達成
国内ツアー初優勝を果たした勢いに乗り、8月に開催された全英オープンに初出場すると、世界の並み居る強豪を退け優勝を果たす快挙を達成。
日本人としても1977年の全米オープンで優勝を果たした樋口久子さん以来42年ぶり2回目のメジャー制覇となり、世界を驚かせた。
安定感のあるゴルフが持ち味 29R連続オーバーパー無しはツアー最長記録
渋野選手の持ち味は波の少ない安定感のあるゴルフ。
9月に行われた『日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯』では、国内ツアーでの29ラウンド連続オーバーパーなしを記録し、ツアー新記録を達成。持ち前の安定感を発揮した。
習字は初等師範の腕前 ソフトボールで投手の経験も
一気にゴルフのスターダムを駆け上がった渋野選手だが、実はゴルフの他にも様々な特技の持ち主。
小学校まではソフトボールにも打ち込み、エースとして活躍。打席はゴルフに有利に働くよう身体のバランスを考え、ゴルフとは逆の左打ちだった。
またソフトボールだけでなく、習字では初等師範の腕前を持ち、文武両道を実現。運動による「動」と習字による「静」の両方を体験することで、精神的な落ち着きを手に入れることができたという。
上野由岐子に憧れ 念願の対談も実現
そんな渋野選手が憧れている人の1人に、ソフトボール女子日本代表の上野由岐子投手がいる。
今年9月にはテレビ番組を通じて初対面を果たして大興奮。初対面でありながらじっくりと会話を楽しみ、念願のキャッチボールも実現した。
2019年6月には「桃太郎のまち岡山大使」に就任 地元を盛り上げる
今年6月には地元・岡山市の魅力を全国に発信する『桃太郎のまち岡山大使』に就任。プロゴルファーとして活躍を続ける傍ら、地元の魅力を発信し続けている。
渋野選手が出場する『2019年LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ』は11月28日に開幕する。
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