男女を通じて日本初となる4大大会シングルス優勝の快挙を成し遂げた大坂なおみ選手。
実力・知名度ともにうなぎ登りだ。テニスの実力も勿論、インタビューなどからうかがえるその天真爛漫な様子に、新しくファンになった人も多いのではないだろうか。
大坂選手がどういった特徴を持つ選手なのか、このタイミングで整理してみよう。
まだ21歳
大坂選手は、1997年10月16日生まれの21歳。2013年の9月より、プロ転向している。
なお、13歳のころ、全米テニス協会が大坂選手に「少ししか関心を持たなかった」という理由から、父親が「選手登録」においては日本国籍を選択した。(法的には日米二重国籍)
ハイチ出身の父と日本人の母を持つ
ハイチ出身の父と日本人の母を持つ大坂選手。生まれは大阪だが、4歳のころ、2001年に米国に移住。ニューヨークで育ち、現在は家族とフロリダに住んでいる。
大坂選手はインタビューなどで何度も「日本だけではなく、ハイチを代表できていることを誇りに思う」と発言している。幼少期はテニス経験のない父親からテニスの手ほどきを受けた。
中米の最貧国でもありテニス人口は少ないが、ハイチにゆかりのある大坂選手の活躍は地元メディアも大きく報道しているという。
英語の方が堪能
全豪オープンで3回戦に進出するした活躍で、錦織圭選手のために集まった日本メディアは大坂選手の記者会見にも集まった。この時に日本語で質問を受けた大坂選手は、予想しておらず何を答えたらいいのか戸惑ったという。
長い間米国で育ってきた大坂選手は、母国語が英語。だが、日本語は英語に比べて堪能ではない。しかしながら、テニスの記者会見では英語で質問された後に自らの国籍の言語での質問も受けるのが通例であるため、日本語の勉強もしている。
インタビューを重ねるごとに受け答えの日本語が上達していることがわかる。シャイな性格も相まって話すことは不得手だが、日本語の理解力は高い。
「日本語は、ある程度聞き取りはできるけど、話すのは苦手。日本に行くと、人々は戸惑うみたい。私の名前からは、こうした黒人の女の子が現れるのなんて予想できないみたい(笑)」とアメリカのメディアに語ったこともある。
日本メディアとのインタビューに使うカタコトの日本語が、日本人ファンから「かわいい」と話題になっている。
本人の天然な性格に加えて、カタコトの日本語から繰り出される絶妙な言葉のチョイスが、よりファンの心をくすぐっているようだ。
姉もプロテニスプレーヤー
姉の大坂まり選手(1996年4月3日生まれの22歳)もテニスプレーヤーで、大坂選手と同じく選手登録は日本国籍。
過去、2017年9月の東レ・パンパシフィック・オープンでは大坂選手とダブルスを組み大会に出場した。
姉妹でドライブに出かけるなど仲の良い様子も大坂まり選手のインスタグラムにもアップされている。
とんでもなく強烈なサーブ
2016年の全米オープンで、大坂選手は125マイル(約201km)のサーブを記録。歴史上、これまでこの速度のサーブを記録した女性選手は9人しかいない。フォアハンドの打球も100マイル(約160km)に達する。
ポケモン大好き!
2016全豪オープンのエリナ・スビトリナ戦後のインタビューで「To be the very best, like no one ever was(最強になるんだ、これまでの誰とも違う)」とポケモンのテーマソングから引用し答えた事がある。
インタビュアーは状況を理解できず顔をポカンとさせたので、「今のはポケモンのテーマソングからの引用よ、ごめんなさい」と続けた。
憧れはセリーナ・ウィリアムズ選手
ネット上で「ラスボス」とも言われているセリーナ・ウィリアムズ選手を破り、全米オープン初制覇した大坂選手だが、この対戦相手は幼少期から憧れの存在だった。かつてBBCに、「小さい頃から、グランドスラムの決勝戦でセリーナと対戦することは夢だった」と明かしている。
準決勝の舞台で勝利した際のインタビューで、「決勝戦でセリーナ選手と対戦することになったが何か言うことはないか」と促されると、「I love you」と答え会場を爆笑の渦に包んだこともあった。
松岡修造さんからの評価も高い
松岡修造さんは、大会がはじまる前に「全米オープンで優勝しても誰も驚かないですよ」と大坂選手を評価していた。
また、修造さんは、大坂さんの調子の状態を『なおみキャンドル』と命名し、「彼女の炎がオンになっているときは、相手が世界一だろうが、攻撃的な選手だろうが、守備的な選手だろうが、100パーセント勝ちますよ。太刀打ちできないです」と大坂選手のテニスを語っている。

「パンダ」という名前の犬を飼っている
大坂ファミリーは、「パンダ」と名付けた黒白のメスの犬を飼っている。可愛い。
世界ランキング1位に輝けるか
大坂なおみ選手は、2019年1月24日現在、全豪オープンで決勝に進出。決勝ではチェコのペトル・クビトバ選手と対戦することが決まっている。
もし決勝でクビトバ選手を下せば、グランドスラム連続制覇、そして世界ランキング1位になることが確実となる。2018年に全米オープンを制覇して以来、ランキングを上昇させ続けている大坂選手の快進撃から目が離せない。
《参考記事》
https://www.essence.com/celebrity/tennis-five-things-to-know-us-open-naomi-osaka/
https://www.cosmopolitan.com/entertainment/celebs/a23025793/naomi-osaka-tennis-player-facts-bio/
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